以前の記事では高校・大学で勉強した理系全般の知識でどんなものが役立ったか、といった内容を書きました。
今回は僕の専攻である化学工学・化学分野でどんな内容が役立っているか紹介します!
化学工学
これは全てですね笑。化学工学自体、プラントの機器設計や、機器の中で起きる現象・その原理に関する学問なので。もし現場配属だったりプラントの機器設計に携わることになったら入門書を買うことをオススメします!ちなみに、大学時代から使っている化学工学の教科書を会社の机に入れていて、いつでも基礎に帰れるようにしています。かなり使い勝手がよくておススメです!1年生の頃から使っているのでもうボロボロです笑 下にリンクを張っておきます。
特に役立ったのは物質・エネルギー収支の考え方、反応工学(反応速度と平衡、反応器の設計等々)、移動現象論(熱、物質移動)、プロセス制御(PID)あたりかな。担当プラントによっては蒸留とか晶析、抽出といった内容も重要になってくるかと思います。とにかく、プラントで働くにあたって化学工学は勉強したら得しかありません!!!
化学関係
かなりざっくりジャンル分けしました!内容的に被る、分野を跨ぐものがありますが勘弁してください笑
有機・無機化学
僕に関してはイマイチ役立った実感はありません。石油化学関係だったり医薬品のプラントだと有機化学は役に立つかもしれません。担当プラントによってこれはかなり違いがあると思います。
物理化学
これは色んな分野の現象の基礎を網羅していますし、現象をイメージしたり定量的に説明するためのツールなので役に立つとかそういうレベルのものではないです。マストです。化学工学といくらか内容的には被ってますが、物理化学は担当に関わらず必ず勉強しましょう。偉そうなこと言ってますが自分も勉強中です笑。化学工学の教科書と同様、会社の机の中にアトキンス物理化学を入れてます。
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分析化学
これは説明が難しい。ざっくり言うと、自分が調べたいことに対して、どんな分析手法・機器があるか、それはどんな原理なのかを知っておくことが業務で役立っています。最近ではプラントで見つかった閉塞物の組成を調べるのにXRFでの分析を依頼しましたね。自分で手を動かして分析するわけではないので、機器の種類や測定の原理、どんな測定データが採れるかを浅く広くでも知っておけばプラントで働くうえではオッケーかなぁと思います。会社入ってから知ったものも結構あるので、ここはそんなに気にしなくてもいい分野かもしれません。
電気化学
これは腐食・防食について理解するのに役立ってます。どちらも基本的には電池の原理ですので物理化学と被りますね笑。プールベ線図の考え方も電気化学だし物理化学でも出ますね。
最後に
ジャンル分けは今回かなりざっくりしたので、読む方によってはこの分野について書かれてない!と思われることもあるかと思います。こんな分野はどう役に立ってるか?と聞いて頂ければ返答しますので、気になることがあった方はコメント残してください。また、あくまで大学で勉強した内容の一部ですので、これ以外にも大学で勉強した知識で役立っているものはたくさんありますし、資格試験を通して勉強した内容もかなり仕事で役立っていますよ!それも聞いてもらえれば自分の経験ベースですがお答えします!
ご安全に!
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