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化学メーカー現場マンの業務ってどんなことしてんの?

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業務・キャリア
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 社会人生活3年目の折り返し付近に来たので、振り返りという意味も含めて現場エンジニアの主な業務について紹介したいと思います!
 僕が化学メーカーを希望した理由についての記事もあるのでよかったらぜひ。

自分の今の担当業務はプラントの運転管理ですので、それを中心に。また、僕がこの業務について上司から言われた印象的な言葉を最後に紹介しています。ぜひ最後まで読んでみてください。
業務で役立った知識について記事にまとめましたのでよければこちらもどうぞ。

 メーカー勤務でありがち(というかかなり高確率)な地方配属について自分の考えを紹介した記事はこちら。就活生はよく考えた方がいいと思います。

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記録紙や運転データの確認

 オペレータが毎日採取している記録や作業日誌を見て、管理範囲から外れていないか、不具合はなかったか確認します。これは出社してすぐにやります。

運転・作業指示

 オペレータにこれしてくれとお願いします。簡単なものなら口頭指示やメモ書き程度で済ませますが、運転条件の大きな変更や原料のやりくり等様々な要因で非定常操作が発生する際にはスタッフが職制承認の下で指示を出します。以下、作業の発生から完了までの流れとなります。

・非定常操作の日を決める
 この際、オペレータの勤務表や、他の非定常作業の予定を見て増援や早出が必要か判断し、要員を確保できるタイミングで日程を決める。他部署や製品のユーザーと調整が必要な操作であればこのタイミングで連絡します。

・運転指示書を発行する
 作業内容を課内に周知するため、できるだけ具体的に目的や作業内容・手順を記載します。この運転指示書を基にオペレータがKYシートを起票するので丁寧に。

・KYシートのチェック
 作業に関するリスクについてオペレータが考えてくれたシートをチェックし、間違いや不足がないか確認します。作業内容が理解できていないとKYの確認ができないので、指示書を作成するタイミングで現地確認したりオペレータと事前に話し合ったりします。

・作業当日
 基本的にはやることありません。作業前に一緒にKYしたり現場に状況確認しに行くくらいですね。もし作業中に問題があればオペレータから連絡が来るので、それに対応します。作業完了したら、当日の作業についてフィードバックし、次回以降同じ作業が発生した際の参考にできるようポイントをまとめたりします。

不具合・工事対応

 プラントは毎日動いているので大小色々な不具合が必ずあります。どっかのバルブやフランジから液体が外部に漏れていたりシート漏れしていたり、ポンプの軸受け温度とか電流値が高いとかホントに色々あります。これらを一つづつ潰していきます。
 機器の不調なら、自部署で直せるか?予備機は使えるか?工事はいつできて、整備期間はどれくらいか?すぐ直さないとダメか?整備費用はどれくらいか?修繕費は今どの程度使えるか?といった内容を考えて対応を決定します。対応方法と同時に原因を追究し、改善検討もします。
 整備に出すとなると、業者に渡す日を専門保全部門の人と調整します。それまでに、工事業者が安全に整備できるよう養生する必要が出てくるので、作業をオペレータにお願いします。整備から戻ってきたらちゃんと使えることを確認して検収となります。

改善検討

 設備の不具合やトラブルの対応だったりコストカットだったり様々な目的で技術的な検討を行います。総合職のエンジニアとして一番力を入れていきたい業務ですね。課題解決のため様々な部署と調整しながら進めていきます。大きい設備の改造や新規導入案件等、技術的に難しい案件になると保全部門だけでなく、様々な解析技術を持った部門だったり、品証や経理、総務、本社の偉い人たち等々たくさんの人を巻き込んで仕事することになります。メーカーの最前線で色んな人を自分が動かして案件を進めていく、自分が主人公!という感覚は他では中々味わえないのではと思います。それに、自分の案件が現場に実装され、狙ったとおりにプラントが動いていくのは楽しいですよ!!
 製品によっては新銘柄の試作を実機でテストすることもあります。その場合は開発部門の人たちとも協力していきます。

生産計画作成・月次処理

 ユーザーからの予算数量を基に生産計画を立てます。原料や燃料、用役の使用量の見込みを付けて運転し、次月に運転を振り返るという業務を毎月します。年度末には同じような手順で次年度の予算を作ります。
 毎月の月初は、先月の取引実績量や、担当プラントの原料などの使用実績をまとめて経理や物流、本社に連絡しています。

お悩み相談

 オペレータとの関係構築です。作業後だったりお昼休憩だったりトイレだったり適当なタイミングで、内容はプライベートも仕事も関係なく、仕事の息抜きもかねてとりあえず色々話すようにしています。オペレータは高校を卒業したばかりの人から、60近い大ベテランまで様々な人がいて、色んな考えを持った人がいます。特に10代の人たちは自分の親と同じくらいの人たちと働くことにやりにくさを感じていたりするので僕はなるべく寄り添っています。
 また、オペレータの人たちと普段から色々話していると、ここの設備が調子悪そうとか、こういう改善がしたいとか提案してくれたりします。それを上司や保全部門の人たちと話して実行し、皆で現場を改善していきます。こういった相談事項を対応することで関係構築に努めます。普段の行いが、自分が無理をお願いするときに効いてくるので。

最後に

 ここには書いてない細々した業務はたくさんあるし、突発で生じる業務ももちろんたくさんありますが、普段の業務でどんなことしてるかにスポットを当てて簡単に紹介しました。担当業務について話した動画もありますので興味のある方はよかったら見てください。


 最後に、運転担当の業務について、上司から言われた言葉を紹介して終わります。

 プラントの運転担当はエンジニアでもあり、マネージャーでもある。現場の改善やリスクについて技術的な検討をするときはエンジニア。工事や非定常作業について日程や人員を調整するとき、改善案件を発掘するときはマネージャー。要は、金と人と時間というリソースを適切に割り振って使うことで、担当プラントの安全・安定操業を守り利益を出すのが君の仕事。設備の改造費用や運転方針について上司である僕らやその上の人達と戦う必要がある時も来るかもしれない。でも最終的な責任は管理職が取るから、安心して働け。そのかわり、自分がプラントをどうしたいか、そのアイデア実現のためにどうやったら人と金を動かせるかよく考えろ。

 ご安全に!

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