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【高圧ガス】高圧ガスの処理量と停滞量の違いについて

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高圧ガス
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 高圧ガス保安法において、処理量と停滞量は重要な概念です。これらの概念は、高圧ガスを安全に取り扱うために必要な基準や手順に関連しています。本記事では、それぞれの概念について詳細に説明し、その重要性や実践的な意味について考察していきます。

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処理量とは

処理量とは、一定時間内に高圧ガス設備で処理される高圧ガスの量です。具体的には、以下の式で算出されます。

処理量 = (設備の処理能力) x (稼働時間)
  • 設備の処理能力:設備が1時間で処理できる高圧ガスの最大量
  • 稼働時間:設備が実際に稼働している時間

処理量は、高圧ガス設備の規模や保安上の要件を決定する重要な要素となります。例えば、処理量が一定量を超えると、以下の規制が適用されます。

  • 許可の取得:高圧ガス設備の設置・使用には、経済産業大臣または都道府県知事の許可が必要です。
  • 保安管理者の選任:高圧ガス設備の安全管理を行う保安管理者の選任が必要です。
  • 定期自主検査:高圧ガス設備の定期的な検査が必要です。

処理量の計算方法

 では、下図のようなプラントを例に、高圧ガス施設の処理量がどのように算出されるか考えてみましょう。

 二つの圧縮機の処理量は10000 Nm3/D、8000 Nm3/Dとし、精製ユニットにはプロセス流体が15000 Nm3/D流入すると仮定します。処理量の考え方は、着目する設備の前後に影響を受けます。この場合、精製ユニットから考えると理解しやすいです。精製ユニットには15000 Nm3/Dの量を処理することになるので、Q3は15000Nm3/Dとなります。(精製ユニットのフィード量は設計時のマスバランス等信頼性のある数値に基づきます)
 次に、反応器2は15000 Nm3/Dの高圧ガスを発生させるので、Q2も15000 Nm3/Dとなります。反応器2に接続された、反応器1も同じ量のガスを処理できることになるので、Q1も15000 Nm3/Dとなります。
 以上から、上図の高圧ガス設備全体での処理量は
10000+15000+15000+15000+8000=53000 Nm3/D
となります。

停滞量とは

 停滞量は、高圧ガス設備の配管や貯槽等に一時的に滞留している高圧ガスの量を指します。具体的には、以下の式で算出されます。

停滞量 = 配管容積 × 配管内圧力 / 標準状態における気体密度

  • 配管容積: 配管の内部体積
  • 配管内圧力: 配管内の圧力
  • 標準状態における気体密度: 0℃、1気圧における気体の密度

 停滞量は高圧ガス設備の安全性に影響を与える重要な要素です。停滞量が大きければ大きいほど、ガス漏れや爆発等のリスクが高くなります。

 算出の例として、設備内の配管容積が100Nm3で、配管内圧力が10MPaの場合、停滞量は1000Nm3となります。

 停滞量については、保安距離に関する記事にも記載していますので、よろしければ併せてそちらもご参照ください。

最後に

 最後に、処理量と停滞量の比較を表にまとめます。

項目処理量停滞量
定義一定時間内に処理する高圧ガスの量設備内に一時的に滞留している高圧ガスの量
算出方法設備の処理能力×稼働時間配管容積 × 配管内圧力 / 標準状態における気体密度
法令上の役割設備の許可基準、保安管理措置、保安検査等の基準設備の保安管理、保安検査等の基準
安全性への影響処理量が多いほど、設備の規模が大きくなり、事故発生時の被害が大きくなる可能性がある停滞量が多いほど、ガス漏れや爆発等のリスクが高くなる

 処理量と停滞量は、高圧ガス保安法において重要な役割を果たす指標です。それぞれの定義、算出方量は、高圧ガス保安法において重要な役割を果たす指標です。それぞれの定義、算出方法、用途を理解し、高圧ガス設備の安全な運用に役立ててください。

 ご安全に!

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